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相川まちあるき

山之神地区散歩コース

鉱山のための神社、大山祗神社や八幡宮
鉱山が皇室財産だった頃の御料局佐渡支庁など
佐渡金銀山開発の歴史にふれるコースです。

当館からの往復:90分(5.4 km)

徒歩での移動時間(立寄り時間は含まれていません)

見どころ紹介

金銀山とともに発展した相川では、鉱山の繁栄を願って寺社に詣でる人が多く、参詣のための道も作られました。今も残る参詣の道を歩くことで、相川の町で暮らしていた人たちの鉱山開発への期待や願いなど、さまざまな想いを感じてみませんか。


禅宗・総源寺

総源寺は曹洞宗の寺院で、元和5年(1619)に開基されました。開基したのは石花城主だった石花将監(いしげしょうげん) で、出家して瑚月周珊(こげつしゅうさん)となり総源寺を開基したと言われています。また「佐渡相川志」によると寛永7年(1630)に佐渡曹洞宗の最上位の寺(惣録所)と定められたそうです。境内墓地には奉行・飯塚伊兵衛、篠山十兵衛、鈴木傳市郎の墓碑や、織田信長の息女・松君姫の言い伝えが残る清音比丘尼(せいおんびくに)供養塔があります。

詳細情報
住所
〒952-1504 新潟県佐渡市相川下山之神町3

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大山祗(おおやまずみ)神社

慶長10年(1605)に初代佐渡代官・大久保長安によって建てられた官営社です。祭神が山を司る大山祗命であることから、建立の第一の目的は金銀山の繁盛祈願だったと考えられています。「佐渡神社誌」に大山祗神社の氏子が記載されておらず崇敬者のみが書かれているところからも、他の神社が氏子に支えられてきたのに対して、大山祗神社が鉱山のための神社だったことがわかります。

詳細情報
住所
〒952-1504 新潟県佐渡市相川下山之神町

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おすすめポイント

大山祇神社の神事式は「鉱山祭」の名で知られる鉱山の繁栄を祈願するお祭りで、佐渡三大祭りの一つとされ、おけさ流しや花火大会が行われます。神事式では、相川金銀山が繁栄した江戸時代に歌われた、豊かな金銀鉱脈の発見を願う鉱山の祝歌「やわらぎ」も奉納されます。


八幡宮

八幡宮は海からの神を祀っているとされており、炭屋町など何カ所か場所を替えた後、享保4年(1719)現在地・下山之神町に移ってきたといわれています。相川金銀山の盛況にともなって住民の崇敬を広く受けるようになり、鎮目市左衛門奉行、竹村九郎右衛門奉行の時代から祭礼が執り行われるようになりました。

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住所
〒952-1504 新潟県佐渡市相川下山之神町47

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厳常寺(ごんじょうじ)坂

厳常寺坂は相川坂下町から台地上の下山之神町へと通じる石段の坂道で、全長約225メートル、石段は138段を数えることができます。佐渡奉行所に勤める役人たちが、下山之神町の東照宮や大山祗神社、八幡宮に詣でるために切り開いた坂と考えられており、平成16年(2004)に佐渡市指定記念物になりました。坂の名前になっている厳常寺は明治元年(1868)に廃仏毀釈で廃寺となり現在は法然寺に合併されていますが、坂の途中にその跡地を見ることができます。

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住所
〒952-1505 新潟県佐渡市相川坂下町

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真言宗・大乗寺

大乗寺は聖観音を本尊とする寺で、慶長17年(1612)に開基されました。墓地には良寛の母・おのぶの実家である相川橘屋の墓や初代重右衛門の五輪塔※が残っています。相川橘屋は越後出雲崎の名主で廻船問屋だった橘屋から分家してできた家で、大間町で米問屋を営んでいました。

※五輪塔:石が積み重なり塔のようになっているお墓、または供養塔

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住所
〒952-1504 新潟県佐渡市相川下山之神町11

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圓山溟北の墓

文政元年(1818)に生まれた溟北は、幕末・明治前期の「佐渡・教育の父」とも言える人物です。江戸で儒学を学んでいた溟北でしたが、20歳のときに佐渡奉行所内にある学問所の儒者を務めていた養父・遜卿が亡くなったため、養父に代って大名や旗本の屋敷で講義をするようになりました。その後、相川で養父が開いた私塾「学古塾」を再興。38歳のときに養父・遜卿と同じように学問所の儒者となりました。

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〒952-1504 新潟県佐渡市相川下山之神町11

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ジェームス・スコット夫人の墓

ジェームス・スコットは佐渡鉱山に勤務した御雇外国人技師で、機械技師として活躍しました。27歳のときに招かれて来日し、日本で最初の蒸気機関による製材工場を建設しました。明治3年(1870)には器械兼製鉱師として政府雇いとなり、鉱山改革の実務にあたりました。在島期間は9年で、外国人技師の中では一番長く、この間に日本人の妻と子どもを亡くしており、その墓が大乗寺裏手に残されています。

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〒952-1504 新潟県佐渡市相川下山之神町11

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相川郷土博物館

相川郷土博物館は御料局佐渡支庁※1の建物を利用して、昭和31年(1956)に開館した博物館です。開館以来、観光地相川の主要な施設として皇族の来館がありました。本館には鉱山関係資料、別棟には考古・民俗資料などが展示され、敷地内には良寛の母の碑や、南沢疎水道貫通記念碑が建てられています。

※1御料局佐渡支庁:佐渡鉱山が皇室財産だった期間に佐渡鉱山を管轄していた宮内庁の機関。
※2耐震改修および展示内容リニューアルのため令和6年3月31日(予定)まで休館中です。

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住所
〒952-1505 新潟県佐渡市相川坂下町20

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おすすめポイント

相川郷土博物館は旧御料局佐渡支庁であることから、平成6年(1994)に佐渡金銀山遺跡が国指定遺跡に指定されました。建物には御料局佐渡支庁だったころの名残で屋根瓦に菊の紋章があります。


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